2008年05月14日

解説者・山野孝義氏が指摘するガイナーレ鳥取の問題点

朝日新聞・鳥取版に載っているこの記事は、
先日のガイナーレ鳥取 vs ファジアーノ岡山戦で
テレビ中継の解説を担当した、元日本代表DF
山野孝義さんへのインタビュー記事です。

少し長くなりますが、まずは以下の記事を全文引用してみます。

元日本代表山野さんに聞く(朝日新聞・いかいや(行こうぜ)ガイナーレ)

◆JFL3位のファジアーノ戦敗退


 Jリーグへの昇格を目指すJFLのガイナーレ鳥取は今季、3勝6敗2分け(勝ち点11)で現在12位。6日の試合当日はJFL首位で現在3位のファジアーノ岡山に敗れた試合をテレビ中継で解説した元日本代表DFの山野孝義さん(53)に振り返ってもらった。(山下龍一)


◆走って攻勢 基本大事


 ――J昇格の可能性は


 かなり遠い道のりこのままでは難しい。DF小村が帰ってくるのが一つのきっかけになるだろうが、これだけ負け始めると自信もなくなってくる。サッカーの基本は走り勝つこと、球際で競り勝つこと、こぼれ球を拾い勝つことこの三つすべてが、ガイナーレは出来ていないし、ファジアーノに劣っていた。「JFL」と一つ上の「J2」にはかなりの実力差がある。今のファジアーノがJ2に上がっても厳しい。


 ――ガイナーレの課題は


 攻撃と守備に組織的な動きがない。安定した守備からのチームづくりが基本だ。まず、一人ひとりがもっと守備をすること前線からプレッシャーをかけ、パスコースを消すなどの動きがないので、相手に自由にボールをけられてしまう守備はボールを奪われた瞬間に始めなければいけないが、ガイナーレは90分間、取られた人がボールを追いかけなかった


 サッカーはパス、判断、身体的動きの3要素で、どれだけ速く正確にプレーできるかでレベルが分かれる。ガイナーレは個々でみると、とてもJ2のレベルにはないただ、もっと1人ずつを分析し、互いの良さを引き出す選手の組み合わせを考えれば、何とかなるはずだ


 ――ガイナーレとファジアーノの差は


 ファジアーノのサッカーは単純だが、攻撃も守備もチームの約束事が徹底している。前線からプレッシャーをかけ、自陣のDFラインまでボールが来たら、前のスペースに大きくクリアする。そこに走って攻めるだけ。あとはキーパーとDFラインの間に、サイドから簡単にボールをける。シュートまで時間をかけない。両FWも、小林康がポストプレーで競って、喜山がDF裏に飛び出すなど役割がはっきりしている。


 ガイナーレはボールをつなごうという意識が強すぎて、DFラインでボールを取られる場面が多い。ヴィタヤ監督が好きなつなぐサッカーは、今のチームのレベルでは難しいつなげばつなぐほど自分たちが苦しくなる結局はボールを取られるか、苦し紛れにクリアするか


 ガイナーレの攻撃は時間をかけすぎ、相手DFの布陣が固まってしまう。あとはハメドのドリブルしかない他の選手は1対1で相手を抜けるレベルにない。ハメドを中心に攻めたいが、彼からパスが出てこないから、ハメドがドリブルしても周りが動かない。合流が遅くチームにまだ、とけ込めていないハメドに、どんなサポート役をつけるのか。中盤からドリブルしてシュートじゃ、息が切れる


 守備のリーダーもいない。守備的MFのアドゥールが相手の攻撃をつぶし、両サイドにもっとパスを散らさないと。ただ、彼は視野が広い方ではなく、背も低い。攻撃の芽を摘み取れていない。


 ――試合運びは


 前半の早い時間にPKを取られてがっくりきた部分もある。後半はしゃにむに2―2までいったが、そこで気が緩んだのか。終了間際の3失点目は考えられない。最初と最後の10分に失点してはいけないのはサッカーの鉄則。最後まで集中力が続かないのは体力がないということ練習での選手の追い込み方や、走り込みが足りないのでは。走り勝ったチームが勝つのはJ1でも同じ。走れない選手がどんなに考えても仕方ない


 ――では今後は


 サポーターもチームに優しすぎるもっと怒れ練習試合で高校生(境高校)に負けているようじゃ話にならない一人ひとりがもっと勝負にこだわり、ボールを取られたら取り返すという闘志を見せろフロント、現場、選手がもっとケンカしながらチームをつくっていかないと負けたのに「そこまで実力差を感じなかった」とか言うのはサポーターに失礼だ。サンフレッチェ広島の2軍やJ2のチームと練習試合をしたらいい。きっと意識が変わるはずだ。
(上の記事から引用・太字は引用者による)


いやまあ、全く仰る通りで、いちいち納得しながら読みましたが、
実際、山野さん以外でも同じことを言い出すだろうと思いますよ。

山野さんはこのインタビュー記事の中で
幾つかの問題点を指摘してらっしゃるんですが、
特に重要だと思われるのは、以下に列挙する点でしょう。


「走り勝つ、球際で競り勝つ、こぼれ球を拾い勝つ」の3要素が全然できていない
攻撃と守備に組織的な動きがない
90分間、(ボールを)取られた人がボールを追いかけなかった
「パス、判断、身体的動き」の3要素のいずれもJ2レベルにない
ガイナーレの攻撃は時間をかけすぎるので、相手の守備が固まってしまう
ハメドがドリブルしても周りが動かない(ハメドとの連係不足)
守備のリーダーがいない
練習での選手の追い込み方や、走り込みが足りない
サポーターがチームに優しすぎる
ボールを取られたら取り返すという闘志が足りない
フロント、現場、選手がもっとケンカしながらチームを作らなければならない(が、それがない)


ま、これだけ足りないものを指摘されてしまっては、
どうにもこうにも納得する以外ないわけですが、
しかしながら、こうまで足りないものだらけだからといって
あっさりと諦めてもらっても困るわけでして。

逆に、これだけ足りないものがあると指摘してもらったからには、
(実際にはこれだけじゃないとは思いますが)
これらを一つ一つ潰していくことをやっていくしかないとも言えます。
課題は明確なのですから、如何にこれらをクリアしていくか、ですね。

一朝一夕にはできないことも多々ありますが、
フロント、現場、選手、サポのいずれもがよくよく考えながら、
如何にしてガイナーレ鳥取を向上させていくべきかを
実践していくことで、少しでも状態が上向くならば、
これらの指摘に報いることは必ずできるはずです。


今は確かにどん底でデッドラインにいるガイナーレであっても、
そこに安住することを選んでしまったら、本当に終わってしまいます。
そうならないために、できることは何があるのか。
今一度、考えてみてはどうかと思いますよ。


でもまあ、本当の意味での問題は、特にフロント・現場・選手の三者が、どこまで真摯にこれらの指摘を受け止めるか、なんですが・・・。
posted by KAZZ at 16:45 | 島根 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイナーレ鳥取(その他) このエントリーを含むはてなブックマーク
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