2005年10月06日

オフコース / NEXT SOUNDTRACK

何だかんだで1ヶ月放置してましたが、
オフコース企画、遂に5人時代の最終アルバムに到達です。
テレビ番組のサウンドトラック盤「NEXT」を御紹介しましょう。
1982年9月、番組放送の約1週間前にリリースされています。

 
(左がサントラCD。右は番組のDVD)


[曲目]
1:メドレー
2:流れゆく時の中で(インストゥルメンタル)(鈴木康博)
3:眠れぬ夜(小田和正)
4:さよなら(小田和正)
5:一億の夜を越えて(安部光俊/鈴木康博)
6:さよなら(インストゥルメンタル)(小田和正)
7:NEXTのテーマ〜僕等がいた(小田和正)
8:流れゆく時の中で(鈴木康博)
9:I LOVE YOU(ライヴ)(小田和正)
10:YES−YES−YES(小田和正)
11:NEXTのテーマ(インストゥルメンタル)(小田和正)

#T−1のメドレーは以下の曲順。
#ファンファーレ以外の各収録曲については、
#各アルバムの項を御参照ください。

ファンファーレ(バンド演奏/歓声入り)〜プロローグ〜こころは気紛れ〜やさしさにさようなら〜風に吹かれて〜恋を抱きしめよう〜眠れぬ夜〜時に愛は〜せつなくて〜きかせて〜揺れる心〜YES−YES−YES〜YES−NO〜一億の夜を越えて〜言葉にできない(イントロのみ)〜I LOVE YOU〜愛を止めないで〜ファンファーレ(シンセブラスのみ)

[プロデュース]
オフコース

[編曲]
オフコース

[ゲスト]
なし

[エンジニアリング]
SHIROH KIMURA、RYOJI HACHIYA

[発売日]
1982年9月21日

[アルバム解説と感想]
 テレビ番組「NEXT」の企画は、ひょんなことから生まれてきたものでした。
オフコースが「Over」ツアーや、そのファイナルである日本武道館10Daysの
コンサートを成功裏に終わらせた段階で、オフコースのスケジュールは何もなく、
休眠期間に入る予定だったらしいのですが、武道館10Daysの成功に気を良くした
メンバーたちから、追加公演をやったらどうかという話が出てきました。
 この年の8月に横浜スタジアムを使って2日間の追加公演を、という具体的な
話も出たようですが、会場を押さえることができずに断念してしまいました。
 そこでその代案として登場したのが、テレビ出演でした。但し、一般的な音楽
番組に出て行くのではなく、自分たちの番組を作ってそれを放映してもらおうと
いうスタイル
を取るものでした。
 結局、TBSがこの話に乗り、当時あった「日立テレビシティ」枠(確か毎週
水曜日の21時枠だったと記憶する)で、特別番組ということで放映されることが
決まり、慌ただしく収録が始まりました。

 番組はストーリー仕立てで、簡単にそのあらすじを書くと、オフコースが解散
した後、各メンバーはそれぞれの進路で働いていたのですが、ある日某所に各人
が呼び寄せられ、そこに現れた黒ずくめの怪しい男(中村敦夫)から、近日中に
オフコースの再結成コンサートをやるように言われます。しかもそれを拒否した
場合には、メンバーの大間ジローに危険が迫るとも言われ、彼らは仕方なく準備
作業に入っていくことになります。
 以下はDVDを御覧いただくとして、番組には中村敦夫、片岡鶴太郎らが客演
しており、オフコースにおける「マジカル・ミステリー・ツアー」みたいな風情
もある番組だったと言えます。
(だから、サントラのジャケットはそのアルバムを模したものになっている)

 で、この番組、つまるところは「オフコースは、まだ終わりませんよ」という
彼らなりの主張を込めたものであって、最終的に鈴木はこの1年後に正式に脱退
する(もちろん、当時そんなことは露ほども示されていない)ものの、それでも
オフコースは引き続き活動をしていく用意があるという選択肢を、視聴者(主に
オフコースのファンや、彼らの動向を面白おかしく伝えてきたマスコミなど)
強く印象づけたいがための通過儀礼として、必要不可欠だった
(そう考えると、
結果的に実現しなかった追加公演が持つはずだった本来の意義も見えてくる)の
です。

 番組用というよりは、そうした強いメッセージを伝えるために、オフコースは
2つの新曲を用意しました。それが「NEXTのテーマ〜僕等がいた」であり、
「流れゆく時の中で」でした。
 ただ、前者が「引き続きオフコースは動いていくんだよ」という小田の意思を
明確に表したもの
であるのに対して、後者の鈴木作品は、オフコースから離れる
意思を明確にしたもの
であると言え、このあたりに両者のスタンスの違いを窺う
ことができます。

 私もこの番組を実際に見た(リアルタイムでも、後にビデオでも)んですが、
彼ららしい洒落っ気というか茶目っ気があって、よくよく考えてみればどうって
ことのない番組
ではあるんですが、当時こうしたスタイルの番組がなかったこと
を考えれば、よくできたエンタテインメントだと思いますよ。

 さて、サントラ盤についても触れておくべきでしょう。白眉なのは上記の2曲
だけでなく、その後に収録されている「I LOVE YOU」のライヴテイク
(武道館10Daysの何処かで収録されたものと思われます)と、「YES−YES
−YES」でしょう。
 前者のライヴテイクは、オフコースがバンドとして活動している間にリリース
したどの音源よりも素晴らしい
と思います。前半の小田の独演は鬼気迫るものが
ありますし、一転してバンド演奏になる間奏〜後半部分、そして再び小田の独演
で終わる終盤と、一分の隙もない見事な構成ですね。なお、間奏で使われている
ダイアログはシングル盤のそれと同じではないかと。
 後者はアルバム『I LOVE YOU』収録のものとほぼ同一なんですが、
2番サビからが違います。
 武道館10Days最終日の客出しの際に、会場に居合わせた観客が自発的に歌った
音源がそのまま使われている
のです。それはオフコースが解散しないでほしいと
いう願いがこもったものなんですが、その思いをオフコースはちゃんとわかって、
その上でこうした使い方をすることで、ファンへの回答として届けたわけです。
粋なことをしますね。

 結局、この作品が5人時代の正真正銘のファイナルになるわけですが、その後
もグループが続いたことが、果たして良かったのかどうか

 それは今もよくわからないところです。

[お勧め曲]
 各曲がどうこうというより、これは映像とクロスして楽しむべきと考えます。

[必聴度](★…1点、☆…0.5点。5点満点)
★★★★★

CDだけなら半分ですが、DVDと併せて5点ってことで。

さて、次回は1984年6月発売の「The Best Year Of My Life」を。
鈴木がいなくなって4人になった新生オフコースでしたが・・・。
posted by KAZZ at 20:51 | 島根 | Comment(0) | TrackBack(0) | オフコース このエントリーを含むはてなブックマーク
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