2005年08月24日

オフコース / Over

いや〜、1ヶ月って早いですな(笑)
てなわけで久しぶりにオフコース企画でございます。

本日は1981年12月発売のアルバム『Over』を。

[曲目]
1:心はなれて〜intrumental(小田和正)
2:愛の中へ(小田和正)
3:君におくる歌(大間仁世・鈴木康博/鈴木康博)
4:ひととして(小田和正)
5:メインストリートをつっ走れ(大間仁世・安部光俊・鈴木康博/鈴木康博)
6:僕のいいたいこと(小田和正・大間仁世・松尾一彦/松尾一彦)
7:哀しいくらい(小田和正)
8:言葉にできない(小田和正)
9:心はなれて(小田和正)

[プロデュース]
オフコース

[編曲]
オフコース

[ゲスト]
ゲイリー・ハービッグ(サックス)、富樫要(フリューゲルホーン)

[エンジニアリング]
ビル・シュネー

[発売日]
1981年12月1日

[アルバム解説と感想]
 小田偏重というのがますます進んだアルバムですよね。鈴木が単独で作詞・
作曲した曲は、とうとうこの作品には1曲も収録されていません。
 それがこの時のプロモートスタイルだと言われればそれまでなんでしょうが、
古くからのオフコースファンにしてみると、この変化は些か辛いものがあった
のではないかと推測できます。
 なぜって、古くからのファンにすれば「小田と鈴木」こそがオフコースの核
であり、この2人のバランスの妙によってオフコースはその存在意義を持つと
考えられているのに、マネージメント側の都合で小田偏重が進み、鈴木の存在
意義が薄らいできたことにより、オフコースというバンド自体にも微妙な歪み
というか、偏りが出てきてしまったと考えるからだと思います。

 実際、We areツアー中に鈴木はオフコース脱退を申し入れ、さすがに
それは押し止められたものの、そこでマネージメントサイドが少しでも軌道を
修正しておけば、あるいは鈴木の脱退がもっと先になったかもしれないという
気もするわけです。

 また、これとは別に変わった点があるとすれば、例の「Three and
 Two」のロゴが使われなくなったことでしょうか。このアルバムより半年
ほど前に出たシングル「I LOVE YOU」のジャケットにおいて、遂に
このロゴマークが姿を消しました。
 もっともそれは彼らの姿勢の変化が如実に表れたためのことであり、つまり
オフコースは今や5人のバンドであるという彼らなりの主張の一環だと考えて
いいと思います。

 さて、音ですが、引き続いてビル・シュネーがエンジニアリング担当という
こともあり、非常に抜けのいい音作りになっていると思います。
 ちょうどこのアルバムを制作している最中のドキュメンタリーがNHK教育
テレビ「若い広場」枠で放映され(ちなみに山際淳司著「Give Up」は
この時の取材などを経て書かれている)、ファンの間で驚きを以て紹介された
わけですが、ゼロからの音の組み立てという作業が、どれだけ大変なものかを
知る上できわめて重要な手がかりとなる作品として、また「解散問題」を内包
しながら、それでもアルバムを作り、コンサートをやるということが、如何に
当時のオフコースにとって大変なことだったかを示す作品として、現在でも、
高く評価されるべきものです。
 できれば、若い広場のビデオ(またはDVD)と併せて聴くと、この作品が
如何に厳しい状況下で制作されたかがわかるかもしれません
ね。

 ともかく、5人のオフコースが確実に終焉を迎えようとする中においての、
一種のスワンソングのような作品といった方がいいのかもしれません。
 それは、「Over」という示唆的なタイトルからも窺える気がします。

[お勧め曲]
 T−6「哀しいくらい」以降の小田作品は絶品だと思いますよ。ともかく、
全般的に小田色が突出しており、鈴木や松尾の作品はあまり目立ちません。

[必聴度](★…1点、☆…0.5点。5点満点)
★★★★☆

次回は、1982年7月発売の「I LOVE YOU」です。
武道館10Days終了翌日の発売というシチュエーションと、
楽曲の持つ意味が微妙にリンクする作品ですが・・・。
posted by KAZZ at 21:30 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | オフコース このエントリーを含むはてなブックマーク
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