2005年08月22日

私的1980年代洋楽・7:ワム!/ジョージ・マイケル

さて、第7回目です。
今日はワム!と、その中心人物のジョージ・マイケルです。

ワム!はイギリス出身のデュオで、
メンバーは以下の2人。

※ジョージ・マイケル
※アンドリュー・リッジリー

この2人は中学生時分からの知り合いで、
元々はこの2人を含むバンドの形で音楽を始めたそうですが、
次第に2人での活動に主眼を置き始め、
1982年の1月にスタジオを借りてデモテープを制作しています。
その時にレコーディングしたのが、
「Wham Rap!」、「Come on」、「Club Tropicana」だったそうです。
(以上3曲は後に彼らのデビューアルバムにも収録)
これらはいずれもジョージの作品で、
このレコーディングの際にジョージはヴォーカルとベースを、
アンドリューはギターとドラム・マシーンを担当したとか。

そしてこのデモテープがInnervisionという
インディーズのレーベルで評価され、同年5月にデビューしました。
デビュー曲は「Wham Rap!(Enjoy What You Do?)」という
ハジケ倒しているラップナンバーでした。
これは残念なことにさほど売れていないのですが、
ワム!の名が本格的に知られるようになったのは、
むしろ翌1983年でした。その年末に「Young Guns」がヒットし、
続けざまに「Bad Boys」がヒットしたことで
遂に本格的な人気を彼らは獲得しました。

デビューアルバム『FANTASTIC』も当然の如くヒットしましたが、
メジャーレーベルでの活動を望んだ2人とInnervisonが揉めた結果、
彼らは大手のEpicに移籍してしまいます。

こうして彼らはいよいよメジャーなグループとして歩を進めます。
2枚目のアルバム『MAKE IT BIG』が破格の大ヒットを成し遂げ、
出すシングルも次々と当たりました。
西城秀樹などがカヴァーして話題になった「Careless Whisper」や
先頃、織田裕二がカヴァーした「Wake me up before you go go」も
このアルバムに収録されています。

ただヒットが重なることにより、中心人物であるジョージの
音楽的欲求がどんどん膨らんできてしまい、
それはもはやワム!の範疇で収まるものでなくなってきたのも確かで、
恐らくこの頃からジョージはソロ活動を本気で考えていたかもしれません。
事実、1985年リリースの「A Different Corner」は
ジョージのソロ名義でリリースされています。

結局、ワム!は人気のあるうちに解散する道を選び、
1986年6月28日のウェンブリースタジアム公演を最後に
解散してしまいました。

そしてその翌年、ジョージは遂にソロアルバム『FAITH』を出し、
これが見事に大ヒットし、現在もソロで精力的に活動中です。
アンドリューの方は消息をあまり聞きませんね。

さて、ジョージ・マイケルあってのワム!だったのか、
ワム!あってのジョージ・マイケルだったのか、
という疑問を彼らからは受けることが多いと思います。

確かに音楽的なリーダーシップはジョージが掌握していましたし、
どうしてもアンドリューは、彼のファンには悪いのですが
お飾りという印象しか持たれていないのが実際でしょう。

しかし、私自身はワム!があったからこそ
今のジョージがあるのだと思っています。
だってそうじゃないですか。
アンドリューがジョージの最大の理解者として
自身の存在が埋没することも厭わず付き添ってきてくれたからこそ、
ジョージはソロとしての成功をつかむことができたのですから。
ソロアーティスト、ジョージ・マイケルを生み出した最大の功労者は、
他ならぬアンドリュー・リッジリーその人ですよ。
ジョージだけが脚光を浴びることに、不満もあったでしょう。
けれどもそれをおくびにも出さず、アンドリューは最後まで
ジョージのパートナーとしての役割を全うしたんですよ。
ジョージはそんなアンドリューに感謝しなければいけません。

アンドリューが今何をしているかはともかく、
ジョージ・マイケルという素晴らしい才能を送り出すための
窓口の役目を果たしたことを決して忘れてはいけませんね。

さて、そんな彼らのお薦めはこちら。
FANTASTIC』(1983)
MAKE IT BIG』(1984)
MUSIC FROM THE EDGE OF HEAVEN』(1986)(以上、WHAM!名義)
FAITH』(1987)(ジョージ・マイケル)

なお、『MUSIC FROM THE EDGE OF HEAVEN』とほぼ同時期にリリースされた
ワム!のベスト盤的な性格を帯びたこちらもどうぞ。

THE FINAL』(1986)
posted by KAZZ at 21:01 | 島根 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | その他音楽 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
※いただいたコメントは全て拝読しております!
ジョージ曰く、
「アンドリューといると”Freedom"や”Wake me up before you go go”みたいなとても楽しい歌がどんどんわいてくる。一人だと”Careless Whisper”の様なさびしい曲になっちまう。僕にはアンドリューが必要なんだ」
だそうです。
Posted by マム at 2005年12月16日 14:22
なるほど、それがアンドリュー・リッジリーの役割と。
いわゆるムードメーカーとでも言うんでしょうか。
Posted by KAZZ at 2005年12月16日 19:40
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※半角英数字のみのコメントは投稿できません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。