2005年07月07日

私的1980年代洋楽・4:ヘヴン17/B.E.F.

久々にやる企画なのに、こんな地味な人たちでいいのか、
という気もしなくはないのですが・・・。

さて、1980年代洋楽企画第4回は、
表題にもあるようにイギリスのポップグループ、ヘヴン17と
その主要メンバーによるユニット、B.E.F.です。

この人たちを御紹介する上で欠かせないのは
ヒューマン・リーグでしょう。
元々ヒューマン・リーグに在籍していたマーティン・ウェアと
イアン・クレイグ・マーシュの2人が、他のメンバーと
音楽的な意見の対立を起こして、グループを脱退したことから
ヘヴン17は始まっています。

で、最初はこの2人、British Electric Foudation(B.E.F.)という
ユニットを結成して活動を始めることになります。
まずはミュージックテープで最初の作品を発売し、
そうするうちに、ヴォーカリストも加えての活動を思い立ち、
そこで見つけてきたのがグレン・グレゴリーというシンガーでした。

このグレゴリーを加えた3人のユニットがヘヴン17であり、
グレゴリーを除いた2人は引き続きB.E.F.というユニットを継続します。

メンバーを御紹介しておきましょう。

※マーティン・ウェア(Martin Ware):キーボード、シンセ、プログラミング
※イアン・クレイグ・マーシュ(Ian Craig Marsh):同上
※グレン・グレゴリー(Glenn Glegory):ヴォーカル
(ヘヴン17としてはグレゴリーを含み、B.E.F.としてはグレゴリーを除く)

1981年にヘヴン17としてデビューしたのですが、
そのデビューシングル「(We don't need)Fascist groove thang」は、
歌詞が問題になったようで放送禁止になってしまいました。
シングルではそういうミソこそついたものの、
その後に出たアルバム『Penthouse And Pavement』で
彼らは独特のサウンドを展開します。
ソウルミュージックとかR&Bが好きだった彼らは、
基本をそこに置きつつ、エレクトロニクス全開の音で
重量感を出しながらグレゴリーの独特の歌唱と共に
クセのあるポップサウンドを展開していきました。
そして1983年の2枚目『The Luxury Gap』で
その世界観はますます広がっていきました。

ところで、それら2枚のアルバムをプロデュースしたのは
B.E.F.なわけですが、そのB.E.F.は8人のシンガーを起用して
オムニバスカヴァー集『Music of Quality and Distinction』を
リリースしました。1982年のことです。

起用されたシンガーと彼らが歌った曲を並べてみます。

※ティナ・ターナー=Ball of confusion(That's what the world is today) (The Temptations)
※ポーラ・イェーツ=These boots are made for walking (Nancy Sinatra)
※ゲイリー・グリッター=Suspisious minds (Elvis Presley)
※ポール・ジョーンズ=There's a ghost in my house (Marveletts)
※バーニー・ノーラン=You keep me hanging on (Diana Ross and the Supremes)
※サンディ・ショー=Anyone who had a heart (Dionne Warwick)
※ビリー・マッケンジー=The secret life of Arabia (David Bowie)
            It's over (Roy Orbison)
※グレン・グレゴリー=Witchita lineman (Glenn Campbell)
Perfect day (Lou Reed)

通好みというか、なかなかツボを押さえた選曲と人選でしたが、
アルバムは残念ながら大ヒットとはいきませんでした。
但し、このアイディアは後に多くのミュージシャンによって模倣され、
また、彼ら自身もそれから11年後に本作の第2弾を作りました。
その参加シンガーと曲です。

※チャカ・カーン=Someday, we'll all be free (Donny Hathaway)
※レイラ・ハサウェイ=Family affair (Sly and the Family Stone)
※リチャード・ダービシャー=Early in the morning (Tha Gap Band)
※ビリー・マッケンジー=Free (Deniece Williams)
※テレンス・トレント・ダービー=It's alright, ma(I'm only bleeding) (Bob Dylan)
※テイシャーン=I want you (Marvine Gaye)
※メイヴィス・ステイプルズ=A song for you (Leon Russell)
※ビリー・プレストン=Try a little tenderness (Otis Redding)
※グリーン・ガートサイド=I don't know why I love you (Stevie Wonder)
※ティナ・ターナー=A change is gonna come (Sam Cooke)
※ギダ・デ・パルマ=Feel like makin' love (Roberta Frack)

話がそれたので、ヘヴン17とB.E.F.の歴史に戻ります。
1984年にはヘヴン17が3枚目のアルバムである
『How men are』を出しました。
前年にシングル「Temptation」を大ヒットさせただけでなく、
先程挙げた『Music of …』で一緒に仕事をしたティナ・ターナーの
ソロでの復活に手を貸し、その記念すべき復活作となった
「Let's stay together」(アル・グリーンの1972年のヒット)を
カヴァーしたシングルがスマッシュヒットになったこともあって、
彼らの名前は一躍知られるようになっていきます。
なお、ティナとはその流れでもう1曲、デヴィッド・ボウイの
「1984」を製作していて、先程の曲と併せて
ティナのアルバム『Private Dancer』に収められています。

ただ、ヘヴン17としてはその頃がピークだったようで、
1986年に4枚目のアルバム『Pleasure one』を出すものの、
次第にヒットからは見放される格好になってしまいました。
結局、1988年に5枚目のアルバム『Teddy bear, Duke and Psycho』を
ひっそりとリリースしたのを最後に、1990年に活動休止しました。

その後、1996年にこれまたひっそりと復活したのですが、
最近それほど名前を聞かないところをみると、
ヘヴン17として目立った活躍はしていないのかもしれません。

一方、B.E.F.は1987年にイギリスの黒人シンガー、
テレンス・トレント・ダービーのソロデビューに協力しています。
また1992年〜93年には、スクリッティ・ポリッティの
グリーンと手を組んで、スクリッティ・ポリッティ名義で
ラガマフィン・ラッパーとのコラボレーションシングルを出し、
存在をアピールしたものでした。

正直言いますが、この人たちに関しては音よりも先に
名前から入ったんですが、実際に音を聴いたら
たちまちファンになってしまいました。
エレクトロニクスサウンドというのもいいもんですよ。
あと、グレン・グレゴリーの歌ですね。
この人、いい声してるんですよ。
低音域の迫力なんて、同じ頃に活躍していた連中の中では
抜群に素晴らしいものを持っていますよ。

さて、そんな彼らのお勧めはこちら。

Penthouse and pavement』(1981)
The luxury gap』(1983)
How men are』(1984)

てなわけで、いつやるかはともかく(をぃ
次回もお楽しみに。
posted by KAZZ at 21:13 | 島根 🌁 | Comment(1) | TrackBack(0) | その他音楽 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
※いただいたコメントは全て拝読しております!
A BIGGER BANG!!: 私的1980年代洋楽・4:ヘヴン17/B.E.F.
Posted by bee pollen weight loss at 2013年08月15日 06:26
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※半角英数字のみのコメントは投稿できません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。