2005年05月16日

エムボマの衝撃

日本でもすっかりお馴染みになったカメルーン代表FWで、
現在はヴィッセル神戸に所属しているパトリック・エムボマが
この度、現役を引退することになった
そうだ。

誠に残念ではあるが、度重なる故障に見舞われて、
彼自身が満足にプレーできないと判断し、この決断に至ったようだ。

それにしても、ガンバ大阪時代に彼を見た時の驚きはすさまじかった。

どの試合だったかはちょっと忘れてしまったが、
その類い希なる身体能力と、研ぎ澄まされたサッカー頭を活かし、
彼は相手の守備を楽々とかわし、
あまりにも簡単にゴールしてしまった。
かわされたDFは呆れ顔で彼を見ているだけ。
GKも驚きの目で彼を見ている。

ナニワの黒豹

彼はそう呼ばれて、誰からも愛された。
気がつけば、彼はJリーグ得点王(97年)になっていた。
(同じ年にはJリーグベストイレブンにも選出)

その後、イタリアに渡り、パルマでは中田英寿ともプレーした。
そして、イングランドなどを経て、
今度は東京ヴェルディの一員として日本に帰ってきた。
その間には、カメルーン代表チームの一員として来日し、
大分県の中津江村(当時)で、地元の人たちに大いに愛された。

さて、ヴェルディに入ったエムボマではあったが、
残念ながら往時ほどの迫力はなかった。
彼も三十路に入り、徐々に衰えていく時期であった。
ヴェルディでの出番も次第に減少していき、
昨季途中で出場機会を求めてヴィッセル神戸に移籍した。

若い選手が多いヴィッセル神戸において、
(首脳陣の指示なのか、自分の判断なのかは別にして)
彼はプロフェッショナルの模範たろうとしたようだ。
首脳陣が度々入れ替わり、チームは方向性が定まらない。
それでも彼は不満を漏らさず、一プレーヤーに徹した。
肉体的な衰えは、彼が引退の原因にも挙げているように
多くの故障をもたらすことになった。
それでも、エムボマは、彼なりのやり方で
プロフェッショナリズムに徹したのだろうと思う。

Jリーグには、多くの外国人選手がやってくる。
すぐに忘れられるような選手もいれば、
強い印象を残し、多くのファンやサポーターに愛される選手もいる。

エムボマは明らかに後者の部類に入る選手だ。
彼のピークを満天下に示したガンバ時代だけだったら、
「ああ、エムボマってすごいのがいたな」程度で終わったかもしれないが、
ヴェルディ〜ヴィッセルでの苦闘の時期があったからこそ、
彼のプロフェッショナリズムは強く印象に残る。

パトリック・エムボマ選手。
ありがとう、そしてお疲れ様。
次なるステージでも成功することを心より祈ります。
posted by KAZZ at 20:23 | 島根 | Comment(0) | TrackBack(0) | Jリーグ全般 このエントリーを含むはてなブックマーク
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