2006年07月10日

【W杯TV桟敷観戦記・30(了)】決勝戦:イタリアvsフランス

2006ドイツW杯決勝戦@ベルリン

イタリア 1(1−1,0−0,0−0,0−0,PK5-3)1 フランス
(イタリアが優勝)

<得点>
ITA)マテラッツィ(19')
FRA)ジダン(7'=PK)

<PK戦>
ITA)5 21○ 23○ 4○ 7○ 3○
FRA)3 11○ 20× 3○ 19○ --−

<警告・退場>
ITA)ザンブロッタ(5'・警告)
FRA)サニョル(12'・警告)、ディアッラ(76'・警告)、ジダン(110'・退場)、マルダ(111'・警告)

<交代>
ITA)20ペロッタ→15イアキンタ(61')、10トッティ→4デ・ロッシ(61')、16カモラネージ→7デル・ピエーロ(86')
FRA)4ヴィエイラ→18ディアッラ(56')、22リベリ→20トレゼゲ(100')、12アンリ→11ヴィルトール(107')

<メンバー(今回に限り採点付き。10点満点)>
イタリア

先発
GK 1 ジャンルイジ・ブッフォン……………………7.5
DF 3 ファビオ・グロッソ……………………………6.5
DF 5 ファビオ・カンナヴァーロ……………………7.0
DF 19 ジャンルカ・ザンブロッタ……………………6.0
DF 23 マルコ・マテラッツィ…………………………5.0
MF 8 ジェナロ・ガットゥーゾ………………………6.5
MF 16 マウロ・カモラネージ(86' OUT)…………6.5
MF 20 シモーネ・ペロッタ(61' OUT)……………5.0
MF 21 アンドレア・ピルロ……………………………5.5
FW 9 ルカ・トーニ……………………………………4.5
FW 10 フランチェスコ・トッティ(61' OUT)……4.5

サブ
-- 2 クリスティアン・ザッカルド
-- 4 ダニエレ・デ・ロッシ(61' IN)……………5.5
-- 6 アンドレア・バルザリ
-- 7 アレッサンドロ・デル・ピエーロ(86' IN)5.5
-- 11 アルベルト・ジラルディーノ
-- 12 アンジェロ・ペルッツィ
-- 13 アレッサンドロ・ネスタ
-- 14 マルコ・アメリア
-- 15 ヴィンチェンツォ・イアキンタ(61' IN)…5.0
-- 17 シモーネ・バローネ
-- 18 フィリッポ・インザーギ
-- 22 マッシモ・オッド


フランス

先発
GK 16 ファビアン・バルテス…………………………7.0
DF 3 エリック・アビダル……………………………7.0
DF 5 ウィリアム・ガラス……………………………7.0
DF 15 リリアン・テュラム……………………………7.5
DF 19 ウィリー・サニョル……………………………7.0
MF 4 パトリック・ヴィエラ(56' OUT)…………7.5
MF 6 クロード・マケレレ……………………………7.0
MF 7 フローラン・マルダ……………………………7.5
MF 10 ジネディーヌ・ジダン…………………………4.5
MF 22 フランク・リベリ(100' OUT)………………7.5
FW 12 ティエリ・アンリ(107' OUT)………………6.5

サブ
-- 1 ミカエル・ランドロー
-- 2 ジャン・アラン・ブンソン
-- 8 ヴィカシュ・ドラソー
-- 9 シドニー・ゴヴ
-- 11 シルヴァン・ヴィルトール(107' IN)……5.5
-- 13 ミカエル・シルヴェストル
-- 17 ガエル・ジヴェ
-- 18 アル・ディアッラ(56' IN)…………………6.5
-- 20 ダヴィ・トレセゲ(100' IN)………………5.0
-- 21 パスカル・シンボンダ
-- 23 グレゴリー・クーペ


<感想>

 センセーショナル(に見える)退場劇や審判の判定が、前回大会同様に目立った印象のある今回の大会を締めくくるのが、ジネディーヌ・ジダンのあの頭突きとは・・・。ジダンがあんなに情けないヤツだとは思いませんでしたよ。晩節を自分で汚すなんて、言語道断です。

 但し、マテラッツィの「言い得」を許して良いというわけにもいかないでしょう。確かにジダンの頭突きを喰らった彼に幾ばくかの同情はしますが、元はと言えばマテラッツィ自身がジダンに何かを言ったからこうなったのであって、そのことに対しては一切同情はできません。

 当事者間のつまらない諍いで試合を台無しにしたという意味に於いては、1990年イタリア大会でのオランダvs西ドイツ戦に於ける、フランク・ライカールトとルディ・フェラーの一件(いわゆる「唾吐き事件」)と同質のもんです。見ていて不快だし、非常にくだらない。
 ともかく、大切な決勝戦の「ゲームの品位」を、かくの如き愚行で汚したジダンと、その原因を作ったマテラッツィには、試合を後味の悪いものにしてしまった一定の責任というものがあります。

 そういうことを別にすれば、フランスの大健闘が光った試合だったという言い方はできそうです。緩急を上手く使ってイタリアを翻弄する動きの中心には、多くの場合ジダンがいて、彼をキーにしてアンリ、リベリ、ヴィエイラなんて辺りが攻め込んでいく様は、かつての「シャンパンサッカー」と称されたフランス的サッカーとは少々趣を異にするものの、それなりに見応えがあったと言っていいかもしれません。
 この「シャンパンサッカーもどき」の猛攻に対して、イタリアは伝統の粘り強い守備で対応して、時にはその隙を縫って攻め込む姿勢を見せました。
 ただ、リッピ以下が「攻撃趣向の新しいイタリア」を声高に標榜したわりには、のらりくらりと守ってくるフランスの守備に応じきれず、苦しむ時間も相当にあったように見えました。
 フランスに「攻撃的イタリア」が通じなかったのか、そもそもイタリアのサッカーが真の意味で「攻撃的」になり切れていなかったのか、本当のところは判断が難しいんですが、恐らくその両者のどちらかであろうとは思います。

 フランスにも幾度かのチャンスはあったんですが、ドメネクが手堅く行こうとしたことが、却って仇になった感じはあります。風貌を見ていると、何処か田舎の冴えない高校教師みたいなドメネクですが、彼が志向する堅実路線が、勝負に際してのギャンブルをさせなかったのは残念です。
 いや、1つだけギャンブルがありました。リベリを下げてトレゼゲを入れた交代がそれです。ただ、このギャンブルを仕掛ける時間があまりにも遅すぎた感は否めません。
 曲がりなりにも「攻撃性」を標榜するイタリアが、早めに攻撃の駒をどんどん投入することで攻めの意思を見せたのに対して、フランスの交代は後手に回った印象がありました。
 良く言えば「バランス重視」、悪く言えば「攻めの勢いに乗り切れない」、そんなドメネク采配の限界もまた浮き彫りになった試合だったのかもしれません。

 何にせよ、イタリアの優勝という事実に関しては素直に賞賛しなければならないのですが、一方で、後味の悪さを演出してしまった点について、少々割り引かなければならないとも思います。
 その意味で、最後の最後に様々な問題を残した決勝戦だったという気がしますね。


<おまけ>
ま、何にせよ、大会は無事終わりました。
いろいろあった大会でしたが、それなりに楽しめたとは思います。
posted by KAZZ at 21:46 | 島根 ☔ | Comment(0) | TrackBack(1) | 2006W杯ドイツ大会 このエントリーを含むはてなブックマーク
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Weblog: 肩で風切るロナウジーニョ あわふきたぬき
Tracked: 2006-07-10 22:17
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