2006年06月27日

【W杯TV桟敷観戦記・22】決勝トーナメント1回戦第5戦:イタリアvsオーストラリア

2006ドイツW杯決勝トーナメント1回戦第5戦@カイザースラウテルン

イタリア 1(0−0,1−0)0 オーストラリア

<得点>
ITA)トッティ(89'=PK)
AUS)なし

<警告・退場>
ITA)グロッソ(28'・警告)、マテラッツィ(50'・退場)、ガットゥーゾ(88'・警告)、ザンブロッタ(89'・警告)
AUS)グレッラ(23'・警告)、カヒル(49'・警告)、ウィルクシャー(61'・警告)

<交代>
ITA)11ジラルディーノ→15イアキンタ(HT)、9トーニ→6バルザリ(55')、7デル・ピエーロ→10トッティ(74')
AUS)21ステリョフスキ→15アロイージ(81')

<メンバー>
イタリア

先発
GK 1 ジャンルイジ・ブッフォン
DF 3 ファビオ・グロッソ
DF 5 ファビオ・カンナヴァーロ
DF 19 ジャンルカ・ザンブロッタ
DF 23 マルコ・マテラッツィ(50' Send Off)
MF 7 アレッサンドロ・デル・ピエーロ(74' OUT)
MF 8 ジェナロ・ガットゥーゾ
MF 20 シモーネ・ペロッタ
MF 21 アンドレア・ピルロ
FW 9 ルカ・トーニ(55' OUT)
FW 11 アルベルト・ジラルディーノ(HT OUT)

サブ
-- 2 クリスティアン・ザッカルド
-- 6 アンドレア・バルザリ(55' IN)
-- 10 フランチェスコ・トッティ(74' IN)
-- 12 アンジェロ・ペルッツィ
-- 13 アレッサンドロ・ネスタ
-- 14 マルコ・アメリア
-- 15 ヴィンチェンツォ・イアキンタ(HT IN)
-- 16 マウロ・カモラネージ
-- 17 シモーネ・バローネ
-- 18 フィリッポ・インザーギ
-- 22 マッシモ・オッド


オーストラリア

先発
GK 1 マーク・シュワルツァー
DF 2 ルーカス・ニール
DF 3 クレイグ・ムーア
DF 14 スコット・チッパーフィールド
MF 5 ジェイソン・チュリーナ
MF 13 ヴィンス・グレッラ
MF 20 ルーク・ウィルクシャー
MF 21 ミレ・ステリョフスキ(81' OUT)
MF 23 マルコ・ブレシアーノ
FW 4 ティム・カヒル
FW 9 マーク・ヴィドゥカ

サブ
-- 6 トニー・ポポヴィッチ
-- 8 ヨシップ・スココ
-- 10 ハリー・キューウェル
-- 11 スタン・ラザリディス
-- 12 アンテ・コヴィッチ
-- 15 ジョン・アロイージ(81' IN)
-- 16 マイケル・ボーシャン
-- 17 アーチー・トンプソン
-- 18 ジェリコ・カラチ
-- 19 ジョシュ・ケネディ
-- 22 マーク・ミリガン


<感想>
 久しぶりに「カテナチオ」の本領を見たような、そんな試合でした。「天晴れ、イタリア」と言っていいでしょうね。

 オーストラリアの敗因を挙げるとすれば、ヒディンクが金縛りにでも遭ったかのように動けなかったことでしょうか。何せ、交代選手をアロイージ1人しか送り出せなかったのですから。
 あれは、何を意図してのものだったのか、謎の残る采配でしたが、私が考えるに、あれはたぶん、膠着した状態がもう少し継続するものと考えて、切り札であるところの例えばケネディ辺りを温存しておきたかったのかな、という気がします。
 何せキューウェルが使えそうにないような状況で、交替枠の使い方を考慮する時、一旦アロイージを送り込んでみたものの、思ったより膠着した展開が長引いたので、そこで手詰まりを起こしたという考え方もあるんじゃないかと思いますね。
 ヒディンクをそこまで困らせたのは、イタリアの伝統とも呼べる堅守でしょう。まさしく「カテナチオ」ですよ。マテラッツィがいなくなってからの守備は、まさに「かんぬき」をかけて門を閉じるが如き堅さでした。
 ヴィドゥカとかにいいボール入ってたんですけど、もう一つ最後を飛ばしきれない。ザンブロッタ、ガットゥーゾ、ブッフォン。この3人はもう確実にMOMものですよ。

 さて、イタリアの、マテラッツィが退場するまでに焦点を絞ってみるんですが、オーストラリアが速い出足で芽を摘み取っていくためか、今一つピントの合わない攻撃が続いた印象があります。
 アドリアーノは相変わらずそこにいるだけでしたし、もっとよくわからないのがデル・ピエーロ。この人は何がしたかったんでしょうか。左サイドで漫然と張っていてボールを受けるのはいいとしても、コンタクトプレーに弱いわけですよ。デル・ピエーロも年を取ったなあ、という印象ですね。若い頃の彼はもっと打たれ強い選手でしたし、もっとスマートにピッチの上で立ち回れる選手だったんですが・・・。
 そうなってくると、トーニに負担がかかるわけですが、トーニ自体は大健闘だったと思います。素早いアクションからのショットもありました。さすが、あのセリエAで年間31得点の大台に乗せただけのことはあります。
 ただ、そのトーニにボールがうまく回っていかないんですね。で、それはどうしてかというと、ピルロが大ブレーキだったからなんですが。
 どうもオーストラリアはボールの収まり所にして出所となるピルロに照準を合わせて守りを構築していたようで、結果としてピルロに与えられた自由度がきわめて小さくなることになりました。
 その意味で、ヒディンクが徹底したであろう守備戦術はうまくいったと思うんです。何せ相手の心臓をうまく機能させなかったんですから。
 更に後半始まって10分も経たないうちにマテラッツィの退場ですから。オーストラリアにしてみれば願ったり叶ったりだったと思うんです。

 ただ、オーストラリアはあまりに愚直に過ぎたし、変化をつけるという面でかなり物足りなさを感じさせてしまって、イタリアにしてみればラッキーな面も多々あったように思います。
 キューウェルの不在は、やはり大きかったんでしょうか。ヴィドゥカとカヒルの前線やブレシアーノやチッパーフィールドというような選手のサイドからの鋭い突進もあったんですが・・・。

 最後のPKを誘ったグロッソへの反則については、意見が分かれるところだと思うんですが、私はあれは普通にPKだろうと思ってます。
 但し、この試合の主審はどうも判定基準にブレが目立ってしまって、例えばマテラッツィが退場になったシーンにしても、もう1人別の選手がオーストラリアの選手と併走していて、両側から挟むような格好になっちゃってたんですよ。あれをマテラッツィ起因の、しかも一発退場に値するファウルと見るのは、いささか酷な気もしました。

 PKキッカーとなったトッティには、期するものがあったでしょう。何せ必ずしも結果を出せているわけではなかったのですし、この試合は先発から外されてもいるわけですから、これで期するものがなかったら嘘ですよ。
 ローマの王子が最後の最後にしっかりと仕事をして、面目を保ったという感じに見えました。

 しかしまあ、次はどうするんでしょうかね。ネスタも故障中で、マテラッツィはああいう状況で出場停止ですし。バルザリが無難な仕事をしていたことから見ても、そのままバルザリが次の試合でCBの一角に名乗りを挙げるんだろうとは思いますが・・・。
 あと、イアキンタ。この試合はちょっと可哀相でした。11人でやれている状況の中で、もっと彼を見てみたかったですね。

 オーストラリアも死に物狂いでゴールを狙いにいったわけですが、最後の最後でイタリアの強かさと粘り強さに負けたという印象でした。


<おまけ>
ポルトガルvsオランダの試合を夕方に再放送で見てたんですが、
何ですかね、あのカードの多さは。
選手と一緒に審判もボルテージが上がっちゃってたんでしょうか?
posted by KAZZ at 02:21 | 島根 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 2006W杯ドイツ大会 このエントリーを含むはてなブックマーク
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