2005年02月17日

STEEL WHEELS : THE ROLLING STONES

さて、本日は1989年の「STEEL WHEELS」ですよ。
長く続いた対立に終止符が打たれた末にできたアルバムは、
ストーンズ復活の大号令となったのです。

[曲目紹介]
1 : Sad sad sad (Mick Jagger / Keith Richards)
2 : Mixed emotions (Mick Jagger / Keith Richards)
3 : Terryfying (Mick Jagger / Keith Richards)
4 : Hold on to your hat (Mick Jagger / Keith Richards)
5 : Hearts for sale (Mick Jagger / Keith Richards)
6 : Blinded by love (Mick Jagger / Keith Richards)
7 : Rock and a hard place (Mick Jagger / Keith Richards)
8 : Can't be seen (Mick Jagger / Keith Richards)
9 : Almost hear you sigh (Mick Jagger / Keith Richards / Steve Jordan)
10 : Continental drift (Mick Jagger / Keith Richards)
11 : Break the spell (Mick Jagger / Keith Richards)
12 : Slipping away (Mick Jagger / Keith Richards)

[プロデューサー]
ザ・グリマー・トゥインズ、クリス・キムジー


[主なエンジニア]
クリストファー・マーク・ポッター、マイク・ブラウアーほか

[アルバムについての感想]
 ストーンズのアンソロジービデオ「25×5(Rolling 63-89)」の後半に、
本作のセッションの様子がチラッと出てきますが、これを見ていると、
このセッションに入る前までミックとキースが派手に仲違いしていた
なんてことが、嘘のように思えてしまいます。
 しかし、実際にはミックのソロ活動に端を発した2人の仲違いは、
もはや修復不可能かと噂されるほどの深刻さとなって伝わり、その上
これでストーンズもいよいよ終わりかなどという説が、ミックの2枚
目のソロアルバム「PRIMITIVE COOL」(蛇足ですが、以前このタイト
ルを、私は自分のサイト名に使ったことがあります)がリリースされ
る頃には大きな信憑性と共に伝えられ、私も「その時」を待つ覚悟が
できていました。

 ところが、です。それから約1年以上して届けられたこの作品は、
そうした不安をことごとく笑い飛ばすかの如き、会心の一作となって
世に問われたのでした。

 T−9でスティーヴ・ジョーダン(キースのソロ活動時のバンド、
ジ・エクスペンシヴ・ワイノーズのメンバー。ドラムスやベース)の
助力を仰ぎ、同じくT−9とT−6ではミックの実弟クリスによる歌
詞編集も受けつつ、しかし、ほぼ全曲をミック・ジャガー、キース・
リチャーズというクレジットによる作品で固めた本作は、それだけで
既に気合いの入り方が違います。
 前作みたいにロニーやチャック・リーヴェルの手を煩わせずとも、
2人だけでもう一度やり直すことができたのです。

 同時にこのアルバムは、長らく音楽的な迷宮に入り込んでいた彼ら
にとって、それを脱することに成功したアルバムでもあります。
 例えば、T−1のオープニングの、確信に満ちたギターの音なんか
まさに「どうだ!」ってな感じですよね。
 以下全12曲。ストーンズはほぼ全ての面において、手を抜かずに
全力疾走します。その勢いたるや、50代に差し掛かるメンツばかり
とは思えないほどのパワフルさで、こちらが驚かされます。

 このアルバムのほとんどの作業は、バルベイドスという島にある、
エディ・グラント(有名なミュージシャン)所有のスタジオでのリハー
サルを経て、モンセラット島のエア・スタジオで行われていますが、
そういう環境下での作業では、ミックもキースも逃げ場がなく、腹を
決めて関係修復をするしかないとの結論に達したのでしょう。
 そして、盟友のクリス・キムジーを共同プロデューサーに迎えて、
モンセラットでレコーディング開始。バルベイドスでの共同作業が、
殊の外うまくいったこともあり、作業は実にスムーズに進んだようで
す。
 このアルバムでは、若いキーボード奏者のマット・クリフォードが
大活躍しており、しかも彼を引き連れてモロッコにまで出かけ、作品
(T−10)の核となる部分のレコーディングもしています。

 まあ、とにかくすさまじいアルバムですよ。まだまだ、ストーンズ
は死なないってことです。

[個人的にお勧めの曲]
 全部聴いてください、と言ったら実も蓋もないので、特にお勧めは、
T−1、2、4、7、8、10、12ですね。
 T−4なんかひっくり返りますよ。50代になろうというおっさん
連中(新婚旅行中のビル・ワイマン除く)が、怒濤のハードロックを
これでもかとばかりにぶちかますんですから。
 ちなみにこの曲でキースと一緒にギターを弾いてるのは、ミックで
すが、その上達ぶりにキースはマジで驚いたらしいですよ。

[聴いとけ度]
★★★★★(本当はもっと★を足したい!)

さて、次回はライヴ盤「FLASHPOINT」です。
「STEEL WHEELS / URBAN JUNGLE」ツアーを収録していますが、
全部がライヴ録音ではなく、2曲ほどスタジオ録音曲もあります。
そして、そのアルバムを最後に、
ビル・ワイマンがストーンズを去ってしまいます。
posted by KAZZ at 21:33 | 島根 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | THE ROLLING STONES このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
※いただいたコメントは全て拝読しております!
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※半角英数字のみのコメントは投稿できません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。