2006年06月19日

【W杯TV桟敷観戦記・13】予選RグループF第3戦:日本vsクロアチア

2006ドイツW杯予選GL/Fグループ第3戦@ニュルンベルク

日本 0(0−0,0−0)0 クロアチア

<得点>
JPN)なし
CRO)なし

<警告・退場>
JPN)宮本(21'・警告)、川口(42'・警告)、三都主(72'・警告)
CRO)R・コヴァチ(32'・警告)、スルナ(69'・警告)

<交代>
JPN)15福西→17稲本(HT)、13柳沢→20玉田(61')、9高原→16大黒(85')
CRO)5テュドル→18オリッチ(70')、19クラニツァル→14モドリッチ(78')、2スルナ→22ボシュニャク(87')

<メンバー>
日本

先発
GK 23 川口能活
DF 5 宮本恒靖
DF 14 三都主アレサンドロ
DF 21 加地亮
DF 22 中澤佑二
MF 7 中田英寿
MF 8 小笠原満男
MF 10 中村俊輔
MF 15 福西崇史(HT OUT)
FW 9 高原直泰(85' OUT)
FW 13 柳沢敦(61' OUT)

サブ
-- 1 楢崎正剛
-- 2 茂庭照幸
-- 3 駒野友一
-- 4 遠藤保仁
-- 6 中田浩二
-- 11 巻誠一郎
-- 12 土肥洋一
-- 16 大黒将志(85' IN)
-- 17 稲本潤一(HT IN)
-- 18 小野伸二
-- 19 坪井慶介
-- 20 玉田圭司(61' IN)


クロアチア

先発
GK 1 スティペ・プレティコサ
DF 3 ヨセップ・シムニッチ
DF 4 ロベルト・コヴァチ
DF 7 ダリオ・シミッチ
MF 2 ダリヨ・スルナ(87' OUT)
MF 5 イゴル・テュドル(70' OUT)
MF 8 マルコ・バビッチ
MF 10 ニコ・コヴァチ
MF 19 ニコ・クラニツァル(78' OUT)
FW 9 ダド・プルソ
FW 17 イヴァン・クラスニッチ

サブ
-- 6 ユリツァ・ヴラニェシュ
-- 11 マリオ・トキッチ
-- 12 ジョイ・ディドゥリチャ
-- 13 ステェパン・トマス
-- 14 ルカ・モドリッチ(78' IN)
-- 15 イヴァン・レコ
-- 16 イェルコ・レコ
-- 18 イビツァ・オリッチ(70' IN)
-- 20 アントニー・セリッチ
-- 21 ボシュコ・バラバン
-- 22 イヴァン・ボシュニャク(87' IN)
-- 23 トミスラフ・ブティナ


<感想>
 日本代表を応援している立場でこんなことを言うのも変ですが、正直、大凡戦だったかな、と。もちろん、日本とクロアチアのどちらにとっても。

 球をこねくり回す選手は、中盤(の、できれば底)にいれば良いんですよ。そこから緩急をつけて前を走らせて狙うことが重要なんです。
 今考えると、私は中村俊輔を敢えて外しても良かったような気がしています。報道などによると中村の調子は必ずしも良くないとのこと。それなら中村を休ませて、小野伸二を先発させて福西と一緒に中盤の底に置いて、前を中田ヒデと小笠原にしておくと面白かったような気がしますね。
 福西はバランサーに徹させて、小野にいわゆるボランチをやらせて、ヒデと小笠原で小野の補完をさせます。
 球の預け手を小野に一極集中させることで、彼にマークが集まりやすくはなりますが、それはヒデと小笠原で補ってやればいいのであって、後は彼ら2名が瞬時の判断でそのまま打つか、前線に預けるかを選択すれば良いわけです。
 しかし、現実にそのようなことはなく、福西・ヒデ・中村・小笠原の4枚の中盤は、それなりに機能はしていたものの、何かもう一つやりたいことが見えてこないプレーしかしなかったような気がしてしまいます。

 クロアチアは、体格に勝り、突進力もあるので、これらに依存した攻撃を仕掛けるわけですが、見ていても全然怖さを感じません。彼らにあるのは勢いだけで、フィニッシュに持っていくアプローチの乏しさは、日本よりは多少マシかなという程度でしかないように思えました。
 クラスニッチやクラニツァル、プルソなんてのは、正直、全然怖い選手だと思いませんでした。日本が前々回(98年フランス大会)対戦した時のエースだったダボル・シュケルの方がよほど嫌な選手だと思います。

 良く言えばコンパクトにまとまった、悪く言えばスケールの小さい、そんなクロアチアに勝つことは、日本にとって決してできない相談ではなかったと思いましたが、それでも勝つことはできませんでした。
 勝ち目がゼロかそれに近いなんてことはなかったと思うんですよ。むしろ、やりようによっては勝つチャンスがもっと拡大していたとさえ思いました。

 双方にとって敵は互いの相手だけでなく、暑さもあったと思います。そのために、消耗戦を警戒してシンプルにすっ飛ばしていくサッカーを中心にやっていくと思ったんですが、こんな時に日本が球をこねることが多かったために、日本はクロアチアのシンプリシティに掻き回される結果になりました。
 けれども、クロアチアにフィニッシュショットを決めきる力がなかったが故に、失点はしないで済みました。この辺はイコールコンディションではあるものの、暑さに幾分は救われたという言い方もできるかもしれません。
 但し、これは裏を返せば日本にも影響があったという言い方ができます。暑いとどうしても集中力が散漫になりがちで、前半に宮本が与えてしまったPKなんてのは、一瞬散漫になった集中力のせいだとも言えます。
 その宮本の凡ミスを帳消しにしたのが、川口能活でしょう。彼がPKを止めたのは、少なくともその時だけは完璧な集中力を保っていたためなのであって、そんな川口にクロアチアのキッカーが負けてしまったためだとも言えます。
 まあ、1回だけあわやのミスをした川口(バックパスの処理を誤ってCKを与えた)のですが、これは仕方がありません。

 ジーコの交代選手の選択について言えば、ちょっと疑問が残ります。交代で投入されたのは、稲本・玉田・大黒の3選手なんですが、まず中村を引っ込めて小野、続いて柳沢or高原を引っ込めて大黒or巻だろうと考えてみました。
 大黒には点が欲しい局面で「どうにかする」力がありますので、投入するならもう少し早い時間に入れたかったですね。そこに「どうにかする」ための骨惜しみをしない巻をセットでぶち込んで、前線から掻き回すというわけです。もちろん、その補完はヒデと小笠原、場合によってはオーバーラップして来るであろう加地や三都主、更には機を見て上がってくる福西に任せていいと思います。
 そして球の出所・預け所としての小野を入れ込むことで、クロアチアを掻き回すことができるかもしれないと思うわけです。

 もちろん、私が上記のように提示したやり方が必ずうまく行くと言いたいのではありません。大切なのは、あらゆる状況を想定して、多くの戦術的な選択肢を持っておくことは悪くない、ということを言いたいのであって、それを持ち得ないことが、結果的に自分たちを苦しめたということが双方に言えるわけです。

 日本にとっては、確かに決勝トーナメント進出は苦しくなったと思います。ブラジルに2点差以上で勝たなければいけないというのは、かなり厳しい条件でしょう。
 しかし、もうこうなったら徹底的に開き直ってぶち当たるしかないんじゃないでしょうか。ゴール前にボールを運べるようなことがあったら、球を変にこね回さずに常にショットを狙っていくような積極性を見せてもらいたいですね。
 とにかく、ショットを打たないことには何も始まりません。一発のショットが相手のミスを誘ったりすることも可能なんですから。
 大事なことは、何をどうあろうとも、恐れず怯まず相手をぶっ倒しに行くために、何を最優先させるかを明確にすることです。そうなると、ブラジル戦ではとにかく何を置いてもゴールを狙いにいくこと。これしかないですよ。

 まだ決勝トーナメント進出への望みがある以上は、最後の1分1秒まで、何があっても諦めてはいけません。

 頑張れ、我らが日本代表!


<おまけ>
日本のサポーター席にSC鳥取のタオルマフラーを巻いていた若者が!

PV終了後にスタッフ間でちょっとした話題になりました。
posted by KAZZ at 22:01 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 2006W杯ドイツ大会 このエントリーを含むはてなブックマーク
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