2006年06月18日

【W杯TV桟敷観戦記・11】予選RグループD第4戦:ポルトガルvsイラン

2006ドイツW杯予選GL/Dグループ第4戦@フランクフルト

ポルトガル 2(0−0,2−0)0 イラン

<得点>
POR)デコ(63')、クリスティアーノ・ロナウド(79'=PK)
IRA)なし

<警告・退場>
POR)パウレタ(44'・警告)、デコ(48'・警告)、コスティーニャ(61'・警告)
IRA)ネコナム(20'・警告)、マダンチ(31'・警告)、カエビ(73'・警告)、ゴルモハマディ(88'・警告)

<交代>
POR)18マニシェ→8ペティート(67')、20デコ→19ティアゴ(81')、7フィーゴ→11シモン(88')
IRA)8カリミ→7ザンディ(64')、21マダンチ→11ハティビ(66')、4ゴルモハマディ→3バフティアリザデ(88')

<メンバー>
ポルトガル

先発
GK 1 リカルド
DF 5 フェルナンド・メイラ
DF 13 ミゲル
DF 14 ヌノ・ヴァレンテ
DF 16 リカルド・カルヴァーリョ
MF 6 コスティーニャ
MF 7 ルイス・フィーゴ(88' OUT)
MF 18 マニシェ(65' OUT)
MF 20 デコ(81' OUT)
FW 9 パウレタ
FW 17 クリスティアーノ・ロナウド

サブ
-- 2 パウロ・フェレイラ
-- 3 マルコ・カネイラ
-- 4 リカルド・コスタ
-- 8 ペティート(65' IN)
-- 10 ウーゴ・ヴィアナ
-- 11 シモン(88' IN)
-- 12 キム
-- 15 ルイス・ボア・モルテ
-- 19 ティアゴ(81' IN)
-- 21 ヌノ・ゴメス
-- 22 パウロ・サントス
-- 23 エルデル・ポスティーガ


イラン

先発
GK 1 エブラヒム・ミルザプル
DF 4 ヤヒア・ゴルモハマディ(88' OUT)
DF 5 ラフマン・ラザーイ
DF 13 ホセイン・カエビ
DF 20 モハマド・ノスラティ
MF 2 メフディ・マフダヴィキア
MF 6 ジャヴァド・ネコナム
MF 8 アリ・カリミ(64' OUT)
MF 14 アンドラニク・タイモーリアン
MF 21 メフルザド・マダンチ(66' OUT)
FW 9 ヴァヒド・ハシェミアン

サブ
-- 3 ソラブ・バフティアリザデ(88' IN)
-- 7 フェリドーン・ザンディ(64' IN)
-- 10 アリ・ダエイ
-- 11 ラスル・ハティビ(66' IN)
-- 12 ハサン・ルドバリアン
-- 15 アラシュ・ボルハニ
-- 16 レザ・エナヤティ
-- 17 ジャヴァド・カゼミアン
-- 18 モハラム・ナヴィドキア
-- 19 アミル・ホセイン・サデギ
-- 22 ヴァヒド・タレブル
-- 23 マスド・ショジャエイ


<感想>
 この両者を分けた差というのは、いったい何なのだろうと考えてみるに、1つこれだと思うのは、通常やれる手が詰まった時にどれだけ奥の手を持っているかどうかの差じゃないかと思うわけです。

 イランは実に見事な試合運びをしていました。とにかくしっかり守って我慢をしながら、隙あらば猛然と相手陣内へ突っかけていく。その尖兵になるのがマフダヴィキアら、サイドアタッカーだったわけで、そしてそれらが放り込むクロスを、ハシェミアンが待ち構えて合わせるという戦法にこだわったのが功を奏していたように思うんです。
 ポルトガルはかなり苦労したと思いますよ。何せ、あれだけ粘り強い守りをされたら、ボールを持ってキープできても、そこから先を簡単には打開しきれないわけで、一応、ヌノ・ヴァレンテ、ミゲル、フィーゴ、C・ロナウドなんていうサイドに張っている選手たちが猛然とライン沿いのゾーンを侵犯にかかるわけですが、イランはその起点となるべきデコに狙いを絞って止めにかかるので、なかなか効果的な攻めに結びついていかなかったと思うんです。

 前半、ほぼ7:3の支配率で、その「7」の方だったポルトガルがもう一つ攻め込みきれなかったのは、イランがデコ潰しを主眼に置いてガチッと守ってきたことによって、完全にはペースをつかめなかったことが原因だと考えられます。
 逆にイランは、ポルトガルに比較的多くの自由を与える代わりに、ポルトガルの根っことなるデコには厳しく行くという姿勢を打ち出したことで、全員に目標を徹底させ、ペースを握ろうとしたフシがありました。で、これが奏功したというわけです。
 このように考えると、「3」程度の支配率しかなかったイランでも、やりようによってはポルトガルをストップできそうな雰囲気があったと思います。

 但し、そこは天下のポルトガルというもので、デコ潰しの狙いを見て、マニシェやフィーゴ、C・ロナウド、果ては前線にいたはずのパウレタまでがデコのフォローに回る姿勢を見せていました。
 フェリペ・スコラリの作戦だろうとは思うんですが、デコにかかる負担を分散軽減する策に出たことで、イランが引きずり回されることになって、逆にイランの負担が増大してしまったような気がします。

 とはいえ、イランもそう簡単に試合を捨てるわけではなく、最後まで果敢に基本戦術を曲げない方針でやっていたんですが、フィーゴの配球からデコが豪快なミドルを叩き込んだ辺りで、若干疲れが出てしまったのかな、という気がしますね。
 この大会はミドルレンジからのショットがよく決まるわけですが、デコも多分にその辺を意識していただろうし、配球したフィーゴにもその意識はあったと思います。
 そして止めはクリスティアーノ・ロナウドのPKなんですが、この直前にあったイランのビッグチャンスが惜しくも決まらなかったことが伏線にあって、そこから一気に持って行かれて、最後はペナの中でフィーゴが倒されることになりました。
 フィーゴはああいうエリアで実に強かだと思いましたね。彼が受けたファウル自体は、なんてことのないものでしたが、それを引き出させた彼の巧さを褒めたいところです。これはイランのDF・ゴルモハマディにとっても致し方のないところでしょう。

 で、クリスティアーノ・ロナウドなんですが、後半、イランに疲れが出始めてからは、実にキレキレな動きを見せていました。若さと、それに起因する思い切りの良さは、見ていて実に面白かったですね。動きもシャープでしたし、彼はこの先も更に驚かせるプレーを見せてくれるんじゃないでしょうか。

 結果として、ポルトガルが2−0と勝利を得ましたが、イランの健闘も大いに称えられていいと思います。何せ、あのポルトガルをあそこまで苦しめたんですから。同じアジアの代表として、何ら恥ずべきところのない闘いをしたイランにも、勝ったポルトガルと同じぐらい賞賛があっていいと思います。
 ともかく、面白い試合でしたよ。


<おまけ>
明石家さんまの口からエウセビオの名前が・・・。
さんちゃんも、そんなお年なんですな。
ていうか、ケータイの待ち受けにベルティ・フォクツってどうよ?
posted by KAZZ at 00:22 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(2) | 2006W杯ドイツ大会 このエントリーを含むはてなブックマーク
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