2006年06月17日

【W杯TV桟敷観戦記・10】予選RグループC第3戦:アルゼンチンvsセルビア・モンテネグロ

2006ドイツW杯予選GL/Cグループ第3戦@ゲルゼンキルヘン

アルゼンチン 6(3−0,3−0)0 セルビア・モンテネグロ

<得点>
ARG)ロドリゲス(6')、カンビアッソ(31')、ロドリゲス(41')、クレスポ(78')、テベス(84')、メッシ(88')
SCG)なし

<警告・退場>
ARG)クレスポ(36'・警告)
SCG)コロマン(7'・警告)、ナディ(27'・警告)、クルスタイッチ(42'・警告)、ケジュマン(64'・退場)

<交代>
ARG)22ゴンサレス→5カンビアッソ(17')、7サビオラ→11テベス(57')、18ロドリゲス→19メッシ(74')
SCG)17ナディ→2エルジッチ(HT)、7コロマン→21リュボヤ(49')、9ミロシェヴィッチ→18ヴキッチ(69')

<メンバー>
アルゼンチン

先発
GK 1 ロベルト・アボンダンジエリ
DF 2 ロベルト・アジャラ
DF 6 ガブリエル・ハインツェ
DF 21 ニコラス・アンドレス・ブルディッソ
MF 3 フアン・パブロ・ソリン
MF 8 ハビエル・マスケラーノ
MF 10 フアン・リケルメ
MF 18 マクシ・ロドリゲス(74' OUT)
MF 22 ルイス・ゴンサレス(17' OUT)
FW 7 ハビエル・サビオラ(57' OUT)
FW 9 エルナン・クレスポ

サブ
-- 4 ファブリツィオ・コロッチーニ
-- 5 エステバン・カンビアッソ(17' IN)
-- 11 カルロス・テベス(57' IN)
-- 12 レオ・フランコ
-- 13 リオネル・スカローニ
-- 14 ロドリゴ・パラシオ
-- 15 ガブリエル・ミリート
-- 16 パブロ・アイマール
-- 17 レアンドロ・クフレ
-- 19 リオネル・メッシ(74' IN)
-- 20 フリオ・リカルド・クルス
-- 23 オスカル・ウスタリ


セルビア・モンテネグロ

先発
GK 1 ドラゴスラフ・イェフリッチ
DF 4 イゴル・ドゥリャイ
DF 6 ゴラン・ガフランチッチ
DF 15 ミラン・ドゥディッチ
DF 20 ムラデン・クルスタイッチ
MF 7 オグニェン・コロマン(49' OUT)
MF 10 デヤン・スタンコヴィッチ
MF 11 プレドラグ・ジョルジェヴィッチ
MF 17 アルベルト・ナディ(HT OUT)
FW 8 マテヤ・ケジュマン(64' Send Off)
FW 9 サヴォ・ミロシェヴィッチ(69' OUT)

サブ
-- 2 イヴァン・エルジッチ(HT IN)
-- 3 イヴィツァ・ドラグティノヴィッチ
-- 5 ネマニャ・ヴィディッチ
-- 12 オリヴァー・コヴァチェヴィッチ
-- 13 ドゥサン・バスタ
-- 14 ネナド・ジョルジェヴィッチ
-- 18 ズヴォニミル・ヴキッチ(69' IN)
-- 19 ニコラ・ジギッチ
-- 21 ダニイェル・リュボヤ(49' IN)
-- 22 サシャ・イリッチ
-- 23 ヴラディミル・ストイコヴィッチ


<感想>
 いやはや、何なんでしょうか、この試合。アルゼンチンの爆発力というか、底力を見た思いが強くしますね。

 セルビア・モンテネグロは試合前にちょっとしたドタバタがあったようで、それがメンバーの中に微妙な動揺を誘っていたと思うんですが、それにしてもセルビア・モンテネグロの出来があまりにも悪すぎた感があります。
 しかし、アルゼンチンですよ。序盤にゴンサレスが負傷退場した時はどうなるかと思ったんですが、関係なかったですね。カンビアッソが代わりに入ったことで、却ってバランスができてしまったわけですから。

 アルゼンチンは攻守共にバランス良く、序盤にロドリゲスが決めてからはほぼ主導権を握っていました。マスケラーノがバランサーとしてキチッと統率を図って、左のソリン、右のブルディッソというサイドバックや、左のロドリゲス、右のゴンサレス(途中からはカンビアッソ)というウインガーが自由奔放に動ける素地を作っておいて、リケルメがこれらに自由自在にタクトを振ってパスを出しつつ、サビオラとクレスポが前からガンガン突っ込んでいくというパターンを常に維持できていました。こういうプレーを常にやられていては、セルビア・モンテネグロも打つ手がなくなってきますよね。
 そりゃまあ、時にはアルゼンチンゴールに向かって攻め込んでも行くわけですが、何せ圧力がアルゼンチンの比にならないぐらい薄いわけです。
 アルゼンチンの、セルビア・モンテネグロに対する威圧感たるや、蛙を睨む蛇みたいなもので、もうテレビ画面で見ててもわかるぐらいに圧倒的なんですよ。
 2点目になったカンビアッソのゴールなんか、その典型です。あのパス回しを切ることができないんですから。セルビア・モンテネグロがその気になって守っていたら、普通はどっかであれが切れるもんです。なのに、切れなかった。
 セルビア・モンテネグロに懐まで踏み込ませない、まるで真綿で首を絞めるかの如き圧力が常にあったからこそのゴールだったと言えます。
 3点目も同じことで、サビオラが半ば強引にボールを奪いにいって、そこから一気に畳み込まれたんですが、あれはDF(急造だったようですが)を責めては可哀相で、抜け目なく圧力をかけたサビオラをこそ褒めるべきものです。

 そんなこんなでウダウダやって、それでも選手交代で若干リズムを取り戻しつつあったセルビア・モンテネグロでしたが、そんな中で喰らったケジュマンの退場は、チームにとって致命的なダメージになってしまいました。
 この後、クレスポ、テベス、メッシに1点ずつ行かれて、終わってみれば6−0でアルゼンチン圧勝でしたからね。少しでも前掛かりになって攻めたいセルビア・モンテネグロだったんですが、あれは攻め込めないですよ。
 何せ先程から書いているように、アルゼンチンの圧力が桁外れで、とてもボールを取りにいける状況じゃなかったわけです。

 アルゼンチンが上手いなと思ったのは、パスを回しつつ、キチンと相手との間合いを計って、懐に飛び込ませないんですね。一見、ただの遅攻に見えるんですが、ユルユルとパスを回しつつも、実は相手に間合いを詰めさせない。
 老獪なボクサーがクリンチワークで相手をやり過ごすみたいなものです。で、隙があると見るや、一気に畳み込んでいくんですから、始末に負えないですよ。
 テベスやメッシの投入も効きましたね。どっちも若くて活きのいい選手ですが、強引さというか力強さのテベスとスマートさのメッシという個性の違いが、実に上手くリンクしていた感があります。
 結果としてテベスもメッシも得点できましたし、両者ともこのゴールで何かをつかんで更なる成長をすると面白いですね。もちろん、2人ともその素地は十分に持っていると思いますよ。

 アルゼンチンを応援する人々にとっては、これ以上ない満足感満載の試合じゃなかったかと思いますね。何たって、あれだけのものを見せてもらったわけですから。
 対するセルビア・モンテネグロは、試合前のドタバタや途中の退場劇などで意欲がトーンダウン気味だったのかもしれないんですが、ここでアルゼンチンに一泡吹かせれば面白いだろうにと、何処まで選手が思っていたのかなという気がしてなりません。
 今後のアルゼンチンから、目が離せなくなりそうですよ。


<おまけ>
得点が決まるたびにマラドーナの表情が映ってましたが、
お気楽に喜べる今の立場の彼は、いったい・・・。
開会式でドタキャン喰らわした人とは思えませんが(笑)

まあ、それがディエゴ・マラドーナのマラドーナたる所以なんでしょうけど。
posted by KAZZ at 00:17 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | 2006W杯ドイツ大会 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
※いただいたコメントは全て拝読しております!
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※半角英数字のみのコメントは投稿できません。

この記事へのトラックバック

カルチョメルカートのう・わ・さ
Excerpt: カルチョメルカートのう・わ・さ ★ユベントスがブッフォンを放出したいと願ってるという報道に対してセッコSDは、ありえないことだと言ったそうです。最高でも共同保有とかたちの移籍だろうと言ったそうです。..
Weblog: 今宵のカルチョ日記 イタリア サッカー大好き!?
Tracked: 2007-04-28 18:14
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。