2006年01月15日

私的1980年代洋楽・10/ジ・アート・オブ・ノイズ

この企画も3ヶ月ぶりですな。

というわけで、今回はジ・アート・オブ・ノイズなど。

この人たちをどうやって紹介すべきなのか、
実は少々迷う点もあります。
音楽的にこれ、とカテゴライズするのはたぶん難しいですよ。
強いて言えば、テクノ系に当たるんでしょうが、
それにも何か違和感のようなものを感じます。

元々、このグループができた発端というのは、
1982年にZTT(Zang Tumb Tuum)というレーベルが英国にできたことでして、
このレーベルを主宰していたのが、元バグルスで
その後YESに移籍、更にプロデューサーとしても活動し始めていた
トレヴァー・ホーンと、元NME(New Musical Express)紙の記者だった
ポール・モーリィという2人でした。

ZTTは結構実験的なことをやるレーベルだったわけで、
ジ・アート・オブ・ノイズ(以下、AONと略す)は、
ホーンとモーリィの実験の最たるものだった、という言い方ができます。
そのためか、ホーンとモーリィ以外のメンバーは正体が明かされず、
デビュー当時のショウケースも、一風変わったものだったらしいです。

もっとも、実際に音楽面を担当していたメンバーが
こうしたやり方を全面的に受け入れていたわけではなく、
結局はアルバムを1枚(『Who's Afraid of…』)出したあと、
音楽実演部隊(?)がAONの名を引き継ぎつつ、
ZTT(と言うよりホーンとモーリィの元)を離れてしまいました。

で、そのAONの実演部隊であるのは3人で、以下のメンバーでした。

★ジョナサン・J・ジェクザリック
★アン・ダドリー
★ゲイリー・ランガン

演奏に関しては主にジェクザリックとダドリーが中心になり、
エンジニアリングをランガンが担当するというのが分担だったようです。
そしてこのメンバーでライヴをやることもあったようです。
(後にランガンはプロデュース業に専念するため脱退)

さて、ZTTを離れてChrysalis傘下のChinaレーベルに拠点を移したAONは、
「Twangy Guitar」で名を馳せた名ギタリスト、デュアン・エディを迎えて、
往年の名曲「Peter Gunn Theme」をリメイクするという荒技に出ます。
これを初めて聴いた時は、びっくりしましたね。
あまりにもインパクトが大きかったんですよ。
あくまでも「Twangy」であることにこだわってプレイするエディを、
100%包括してバックトラックを作っちゃうんですから。

その「Peter Gunn Theme」が収録された『In Visible Silence』(1986)は
『Who's Afraid Of…』同様に高い評価を得ました。
ちなみに、ミスター・マリックの出の曲としてお馴染みになった
「Legs」も本作に収録されているほか、
CGキャラクター、Max Headroomを迎えて作ったPVでお馴染みの
「Paranoimia」などもここには収録されています。

翌年には、ダン・エイクロイドやトム・ハンクスなどが出演した
刑事物コメディ映画「Dragnet」(確か昔のTVドラマだったはず)の
テーマ曲を大胆にリメイクした「Dragnet」などが収録された
『In No Sense? Nonsense!』をリリースしました。

更に翌年には、懐かしの歌手、トム・ジョーンズを引っ張り出してきて
プリンスのヒット曲「Kiss」を歌わせるという豪快なコラボをやるなど、
意欲的に活動を続けていたわけですが、
その後はアルバムなどのリリースからは一線を引いているようです。



お勧めするのは、というわけで上記の4枚を。
★『Who's Afraid of…』(1984)
★『In Visible Silence』(1986)
★『In No Sense? Nonsense!』(1987)
★『The Best of the Art of Noise』(1988)

どれも癖はありますが、良い作品だと思いますよ。
posted by KAZZ at 22:07 | 島根 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | その他音楽 このエントリーを含むはてなブックマーク
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