ま、仮に近藤利一のおっさんが、これを承諾したとしましょう。
恐らく転厩先はサイード・ビン・スルールさんとこになると思います。
で、この馬が例えば日本のレースに出走するとします。
その時、騎手を誰に頼むのか。
専属のフランキー・デットーリかもしれないし、
デットーリが他の馬に乗るというのであれば、
案外と、武豊とのコンビが復活するかもしれない、
なんてこともあるかもしれませんよね。
武は実際、ゴドルフィンのハートレイクに乗って
安田記念を制したこともありますから
可能性がゼロとまではいかないでしょう。
で、仮に武豊がゴドルフィンのアドマイヤムーンを駆って
日本のG1なんぞ勝ったとしましょう。
それを見て、ゴドルフィンにこの馬を譲った近藤利一のおっさんは、
これをどう思うか、ですね。
自分が切った騎手に意趣返しをされた、とでも思うんでしょうか。
ま、そういうのもありだと思って近藤のおっさんが
ゴドルフィンにこの馬を譲るんであれば、別にいいんじゃないですか。
むしろ、天下のゴドルフィンに目をつけられたっていうことは、
大いなる名誉だと思わなきゃいけませんよ。
もしも近藤のおっさんがこの話を断るんだとしたら、
たぶんこの人、世界の競馬界で笑い物になると思いますよ。
いいじゃないですか、40億ももらえるんですから。
有り難い話だと思ってゴドルフィンに譲ったらいいんですよ。